昨年、断捨離ブームで私もやってみたのだけど、すっきりはしたものの、
断捨離に限らず、過去捨てなければ良かったと思うものが、メイク道具だなと思う。


特にアイシャドウ。
私はアイシャドウを愛していて、並べて見つめるだけで癒される。
しかも底が見えたり、使いかけのほうがフェチ心をくすぐる。


数年経ったら衛生上使わないほうがいいのだけど、
ああいうモノって同じ色やパッケージをいつまでも販売してなかったりするんだよね。


古い化粧品を見ると、ああ、あのころってこういう色の使ってたなーとか。
この化粧品って、あの時に買ったんだよねーとか。
あの日あの時の自分が見えてくる。
昔の人の袖の香ぞする、ちょっと香水に似ているかもしれない。



そういうわけで、今後、色物化粧品は使用適正期限が過ぎても捨てないことに決めた。



***


資生堂マジョリカマジョルカが発売10周年だそう。
マジョリカマジョルカのいけないところは、メーカーの品番のほかに、独自の色の名前がついているところ。


今発売中のアイシャドウでも


うぬぼれ
見えっぱり
はじらい
玉の輿
メランコリー
公爵夫人


などなど。リーフレットの文字を眺めているだけで3月の空のように退廃的な気持ちになる。
ネイルカラーも楽しい。


迷子
黒蜥蜴
恋の達人
嫉妬心
みかんゼリー
可能性


化粧品の癖に妙に文学的で嫌になるね。欲しくなるじゃん。


でもやはり、単色のネイルより、多色のアイシャドウの方が、着物の重ねの色目みたいで名前が映えるよね。


***


自分も考えてみた。こんな名前の色が欲しい。


令閨(れいけい)
花曇り
夕顔
蛇性
フォーチューンクッキー

〜橋本治の未来はどうなの?〜

その未来はどうなの? (集英社新書)

その未来はどうなの? (集英社新書)

橋本治は歴史は良いけど、経済を語らないほうがいいと思った。TPP問題然り。

加速する経済戦争を止められるのは日本だけということ、らしいが。

経済戦争に敗北を認めるということは、自ら経済制裁を選ぶのと同じことであり、超長期的に発展途上国以下の生活を子孫にさせる気なのか、アフリカ先住民族のような原始的な生活を(子孫に)させる気なのか。
原発安全運用技術を確立し、技術の輸出というのはそのくらい、今のところ日本にとって有効な技術とカードは残っていないと思うのだけど、原発反対を叫ぶ人は、それらをみすみす手放す気なのか、自分の代の生活さえ守られればそれで良いのか、不思議でならない。(自然エネルギーは普及するが良いが、大して技術は要らない)
ただまあ、原始的な生活も幸せかもしれないのだが、戻ることは出来ないだろう。

資本主義経済から締め出されて生活の安定どころか、安全の確保さえままならないのはイランをみればわかりきったこと。原発事故より尚悪い生活だろう。
TPPもそうで、トップの陰謀とかそういうのではなく(苦笑)アメリカから敷かれたレールは走らざるを得ないというのが答えなのだと思う。日本国民に不利な条件であってもね。
よって議論したければすればいいと思うが、おそらく庶民レベルでは無駄なほど、参加は決定事項であると思われる。
もちろん、私もTPP参加がいいなんてまったく思ってはいないのだが。無知というのは愚かな行動に走らせるだけだとは思っている。

日本の立ち位置というのは、「チャンピオンではないが、次点は守られる」先進国ってのはそれだけでずいぶんな既得権益者だと思うのですがね。
また既得権益というのは覆すのは相当難しい。日本人であるというのは幸せなことである。

朗読者

朗読者 (新潮文庫)

朗読者 (新潮文庫)

読み始めて、むちゅうになって読み終えた。読書の再開に相応しい本。

15歳の少年と、20歳以上年上の女の性愛。逢引の合間に女は少年に朗読をさせる。
背徳的だけど、牧歌的な愛の物語なのかと勝手に想像する。なにしろ「朗読者」なのだから。

章が変わって二人の立場は一転する。『朗読者』というタイトルの持つ深い意味を知る。
ハンナの自尊心は彼女の立場をいっそう不利にし、確かにそれはちっぽけなものかもしれないが、嘲ることはできない。むしろ、ハンナの人間性の潔さみたいなものに感動する。プライドとは、スケールの問題じゃない。そのプライドを持つことを恥ずべきものとしない自分の問題。

人生で何を得たか、じゃなくて、どう求めたかという私の個人的な命題の中で、ハンナの生き方にヒントがあると思った。

エミリー

エミリー (集英社文庫)

エミリー (集英社文庫)

じつは再読だった、ということに気がつくのに「無印良品」という単語が出てくるまでかかった。




しばらく他所で感想を書くので、こちらに感想は載せません。
どんなところでも住めば都なのだと思います。
また、気が向いたら。